店長青山です、
お客様とお話をしていると
【 革を白く染めたい 】
というご要望があったりします。
ですが、
ごく簡単に言ってしまうと
革に限らず、洋服でも布でも
そうなのですが
【 白く染める 】
製品というのは存在しません。
これは少しややこしい話なので
詳しくお伝えして行きます。
わかりやすく洋服の
お洗濯で考えてみますね。
白色の繊維として多く使用されてる
綿、麻、ウール、シルク、
などの本来の色は、いわゆる
【 白ではなく黄色味 】
を帯びています。
これらの素材を
【パッキリとした目に鮮やかな白色】
に染めたいのですが
この時に最も多く使用されているのが
「蛍光増白剤」
という染料の一種です。
蛍光増白剤は、
「紫外線を吸収して青白い光に変える」
働きがあります。
簡単にいえば、
蛍光増白剤を洋服に加えると
生地自体から青色の光が見えるような
効果があります。
なので、
蛍光剤を元々黄色味を帯びたものに
使用すると青い光が加わり(蛍光する)
【 まぶしいほどの白に見える 】
という事になります。
よく、お洗濯の洗剤などで
【驚くほどの白さに!】
という蛍光剤入りの商品が
ありますよね。
あれは、実際にお洋服が
白くなったわけでは
ありません。
【 青く光らせて白く見せているだけ 】
という事です。
なので蛍光増白剤は
【 黄ばみ汚れを無色にするものではなく】
青い光で黄色みを打ち消して
白く見せるためものです。
ですので
蛍光増白剤入りの洗剤で
衣料を洗う時は注意が必要です。
白物はパッキリとした白さになりますが
淡い色のお洋服は本来の色とは
違った色になったり、生成りの衣料は
白くなってしまいます。
では、
実際に生地の黄ばみ汚れそのものを
無くして白くしたい場合は
どうしたらいいのか?
という事ですが、
【 漂白する 】
とうことになります。
白く染めるのではなくて、
「 色を抜いて白く見せる 」
という作業になるのです。
今回は白い革について
お話をしていくのですが
まず、
「 白 」 という色の特性について
覚えておいて頂きたいと思います。
衣料でも革でも
「白く染める商品は無い」
という事です。
それでは、また!